大岡山校 講師のこと② ーこれまでの音楽歴ー
大岡山校、講師の宇澤とも子です。
体験レッスンに来てくださる方々、入会してくださる方々に感謝いたします。
私は小さい頃から大岡山におります。
大岡山の様々な方に育てていただいたので、音楽教育という形で大岡山に感謝を還元できる人になりたいと思っています。
体験レッスンでは生徒さまそれぞれの紹介をしていただきますが、
生徒さまの演奏をしっかりと聴きたいあまり、自分のことを話す時間を省略しております。
この場を借りて、複数回に分けて私のことをお話させていただこうと思います。
2回目はこれまでの音楽歴。
音楽との出会い
私は3歳の時にピアノを始めました。
母が声楽家でしたので、家にあるピアノやエレクトーンを遊ぶように弾いていました。
みんながお人形で遊んでいる中、買ってもらったカセットテープを並べたり、カセットテープの音楽を聴きながら踊っているような3歳だったそうです。

4歳ごろから、ヤマハ音楽教室に通い、ピアノ・エレクトーン・作曲を習い、6歳の時に初めて『春の行進』というソナチネ風のピアノ曲を創作し、JOC(ジュニアオリジナルコンサート)というヤマハ主催のコンクールに出場しました。
恩師との出会いと無我夢中の日々
小学5年生の時に出会ったエレクトーンの先生、塙すみ子先生に刺激を受け、私の人生が音楽色に変わりました。
先生は私の良さを引き出し、褒め、時に私にとってはハードルの高い課題を与えてくださいました。
先生の指導を受けると自分自身がはっきりと成長していることを感じることができ、とても楽しかったです。
高校は茨城県立取手松陽高校 音楽科でピアノを専攻しました。高校では、寺田裕子先生、大畑知子先生にピアノを師事しました。高校のレッスンと並行し、個人レッスンでは上海音楽院で教員を務められていた故・日野正雄先生に師事していました。草野明子先生の短期レッスンを受け、ドビュッシーの繊細なピアニズムを教わっていた時期もあります。
高校時代はピアノの宿題と試験に追われつつ、エレクトーンのコンクールにも挑戦し、忙しない時期でした。朝5時半に家を出て、学校でピアノの練習を2時間行い、授業後は茨城から東京・目黒のヤマハ財団に移動して22時まで練習。そんな日々でした。
たくさんの先生からの多角的なご指導のおかげで高校生の時、ヤマハ インターナショナルエレクトーンコンクール準本選出場、ジュニアエレクトーンコンクール全日本大会 銀賞という名誉な賞をいただくことができました。
2003年、国立音楽大学の鍵盤演奏専修(当時名称:応用演奏学科)に主席で入学しましたが、高校時代にかなり無理をして音楽修行をしてしまったため、体に負担がかかり、大学に通えない程の病に陥ってしまいました。人生初の絶望的な挫折でした。自分が必死に積み重ねてきた努力がバリバリと崩壊していくように感じました。
大きな挫折と再挑戦
一度、大学を中退し、入退院を繰り返し養生に専念したあと、少しずつ指導のお仕事や演奏のお仕事をしておりました。
2008年ごろ、体調が安定してきたので「もう一度、音大にチャレンジしよう!」と(当時)東京芸術大学や国立音楽大学の作曲科 教授をされてらした森垣桂一先生を尋ね、作曲科への入学を目指すためのレッスンに通うことになりました。
森垣先生のもとではフランスの音楽院(パリ音楽院)でしか習えないような高度な作曲技法(エクリチュール)を学びました。
また東京芸術大学や東京音楽大学を高いレベルで合格するための学習方法についても学びました。
そうしたご指導のお陰で2011年、東京音楽大学 作曲指揮専攻(芸術音楽コース)に奨学生として主席入学。
東京音楽大学 大学院 音楽研究科も奨学生として入学いたしました。
東京音楽大学での深い学び
大学から大学院修士課程においては一貫して、20世紀後半〜21世紀の作曲技法研究を行いました。その中には、最新のテクノロジーを使った技法も含まれています。
大学では様々な先生に師事しましたが、紫綬褒章を受賞された故・西村朗先生からは「芸術家としてどうあるべきか?」を。
国際的に活躍されている女性作曲家 糀場富美子先生からは私の作曲技法上の弱みや強みを。歌うことの大切さを。生徒を愛する心を教わりました。
在学中、作曲だけをやっていたわけではなく、ピアノ・声楽・箏・シタールなど多角的に学びました。
ピアノの師匠、中倉のり子先生からはピアノ演奏における繊細なタッチ技法、テンポコントロール、歌う心、美しい響きの作り方など沢山のことを教わりました。中倉先生からは沢山の演奏機会もいただきました。
シタールは東京音楽大学 民族音楽研究所 所長 小日向英俊教授に教わり、プロのタブラ奏者の方と共演し、大学内コンサートにまで出演させていただきました。手厚くサポートしてくださったことを一生忘れません。
ある時期は朝から晩までシタールを弾いており、指から血が出てしまいピアノが弾けない時期もありました。
ピアノの下にはシタールがあるんですよ。
宇澤音楽教室には箏が立てかけられていますが、お箏も大切な表現方法の一つです♪
人間として素晴らしい先生方に溢れた東京音楽大学は私にとって、音楽家としてだけではなく、人として成長できる素晴らしい場所でした。
2017年から2023年まで教授の授業アシスタント。年間400人以上の学生の指導をしてきました。
2024年4月からは東京音楽大学で講師を務め、年間300人程度の学生指導を行なっています。
様々な音楽活動
大学院時代から器楽作品のほか、様々な舞台作品や映像作品の音楽を手がけるようになり、作品は日本のみならず、アメリカ、フランス、ドイツその他の国で上演されています。そうした作品の中にはVR技術を用いたダンス映像作品もございます。(演出:ファビアン・プリオヴィル氏)
2021年に音楽を担当した映像作品『small world -愛の記憶-』(吉崎裕哉監督)はコルドバ、トルコ、カナダ、シドニー、ベネズエラ、イギリスで賞を頂き、フランス、アメリカでファイナリスト、ノルウェー、インド、チェコ、イタリア、スペインでノミネートされました。
2023年には新潟で上演された舞台作品に音楽を提供。2024年には墨田区が運営する企画にて舞台作品を創作し、音楽監督を務めました。
生まれた地域での音楽教室の開講
こんな形で、私の音楽人生は3歳から始まり、気づけば・・・・37年。

挫折を乗り越え、音楽を続け、2022年末にやっと、自宅にて音楽教室を開講できました。
これからまた一つ、私の新しいチャレンジが始まります。
「楽しく音楽を学ぶ」をモットーに、明るく伸び伸びとした豊かな音楽教育をしたいと考えています。
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お教室は生徒さまあって、初めて成り立つ場所です。
楽譜を楽しく読む方法、難しい曲・難しい楽譜に取り掛かりやすくなるヒント、難しい曲を楽に弾けるようにするための体の使い方。練習へのアプローチ方法などもお伝えさせていただいています。在籍生のみんなは生き生き、それぞれのペースでしっかり上達し、毎回笑顔で通ってくださっています。在籍生がこの音楽教室を明るくしてくださっています!
ぜひ、一緒に音楽を楽しみましょう!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
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宇澤音楽教室は目黒区大岡山にある音楽教室です。大岡山駅より徒歩1分!
ピアノ、作曲、ソルフェージュなど多岐に渡るコースがございます。
いつでもお問い合わせください♪
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