お茶の水女子大学 大学院生 / 論文執筆のための和声分析
今日も宇澤音楽教室のブログをご覧くださり、ありがとうございます🎶
一緒にお仕事をしている後輩さんから許可をいただいたので、記事を書かせていただきます😊
後輩さんは東京音楽大学 ミュージック・リベラルアーツ科(ピアノ専攻)を卒業され、現在、お茶の水女子大学 大学院 修士課程において、論文を執筆されています。
その傍ら、東京音楽大学で一緒に働いてくださっています。とても真面目で頼りになる後輩さんです。いつも、ありがとうございます😊
「論文執筆にあたり、楽曲の和声分析を見てほしい」
彼女から「論文執筆にあたり、楽曲の和声分析を見てほしい」と相談されました。
講師は作曲科修士課程を修了していますので、楽曲分析(アナリーゼ)が得意です。
論文執筆のための分析ですので、責任もあります。
ドキドキしてしまいますが、お役に立てることは非常に嬉しいので、今日も新しい曲を受け取りました。
「スケッチと出版譜の差から考えられる作曲家の心理」について意見を交わしたり。講師にとって至福の時間です。
和声分析から読み解く作曲家の創作意図
論文を書くための楽曲の和声分析は考察の上で必要不可欠です。
同様に、演奏においても楽曲の和声分析は必要不可欠です。
「分析なんてしなくても、楽譜に書いてあることをそのまま弾けばいいじゃん!」
確かに、書いてあることをそのまま弾けばとりあえず成り立ちますね⭐️
ですが、楽曲は作曲家が作ったものですから、楽譜の中には作曲家からの様々な「意図」が隠されています。
中には暗号を隠し込んだ作曲家さえいます。
その「意図」を掴んで楽曲と対話をすると、「ここはこういう風に弾きたい」「こう弾くべきだ」という強い意志が自分自身の中で生まれてきます。
💠ただ弾いている演奏
と
💠必然性を感じて弾いている演奏
には差があります。
何より、演奏している自分自身が「納得がいく」
ある一定の演奏ができるようになると、求められるのはそういう力です。
「あなたの演奏には中身がないわね」
と大先生に言われたことのある方に足りていないのは、そういう考察かもしれません。
「え、こんなに超絶技巧が弾けるのに『中身ない』ってどゆこと!?」
みんな、この壁にぶちあたるものです。
その力を高めるために音楽大学では、音楽にまつわる様々なことを専門的に学びます。
楽曲分析以外にも、歴史的な考察、文化人類学的な考察、音響学的な考察、時には解剖学的な考察。
「様々な視点から楽曲と向き合った人でなければできない表現」
みな、独自の視点を求めて、日々、研鑽されているのだと思います。
分析は楽曲との「接点」と出会う行為
楽曲分析をしたから、絶対的な真理が見つかる✨
そういう問題ではないのです。
「楽曲と対話するための方法が一つ増える」
たったそれだけのことです。
ですが、その『接点』が、楽曲を読み解きたい好奇心ある演奏家にとって非常に大切で、必要不可欠なんですね。
お教室では、そういったこともご提供できますので、いつか、そういう力を頼ってお教室の扉を「トントン」と叩いてくださる方が来てくださったら嬉しいな〜と思っています。
💠音楽を深める
💠音楽を追求する
終わりのない旅です。
一緒に終わりのない旅に出かけましょう。
きっと人生を豊かにしてくれることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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宇澤音楽教室は目黒区大岡山にある音楽教室です。
大岡山駅より徒歩1分!
ピアノ、エレクトーン、作曲、ソルフェージュなど多岐に渡るコースがございます。