ヤンケのピアノメソード 解剖学的な演奏へのアプローチ🎶
一つ前の投稿で「手の形」について書きました。
この投稿では「ヤンケのピアノメソード」をご紹介します😊
エルンスト・アンスガー・ヤンケ(1941-2005)
ミュンヘン国立音楽大学で40年、ピアノ教育をした指導者です。
ピアノテクニックについて数々の論文を書いています。
【ヤンケのピアノ・テクニックに関する根本的な問い】
1.楽器、及び身体(腕、手)の機造が演奏動作の条件を定めれうという前提の元で「作品の中で要求される音の並びによって、打鍵の加速と目的に最もかなうように調整する動き」とはどのような仕組みなのか。
2. どのような力が運動を生み出すのか。
3.動きを正確に、精密に、速く、そして疲労を覚えることなしに行うためには、力をどのように調整しなければならないのか。
ヤンケは身体の構造から逆算し、どのような身体の使い方がもっとも合理的か?を私たちに教えてくれています。
今や、音楽家は身体の構造を熟知し、8時間ピアノを練習をしても故障することのない身体作りをする時代です。
ピアニストの中村紘子さんが晩年に加圧トレーニングをしていたこと、ショパンコンクールで優勝された反田恭平さんがピアノ演奏のために筋肉の量を調整していた話は有名です。
東京音楽大学にも「身体に関する授業」があります。
講師は解剖学的なことに興味があり、こういった本を読み、「人間の身体にとって無理のない演奏方法とは?」を日々考えています😊
お教室のレッスンでは、まずは適切な手の形や姿勢を覚えていただきますが、徐々にそれぞれの生徒さまの身体の発達に合わせて、より合理的な動きをお伝えしていきたいと思います😊
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