「鉄琴と木琴とピアノって同じなの?」という生徒さまの質問にお答えしました。
こんにちは!宇澤音楽教室 講師の宇澤とも子です😊
先日、レッスンの中で小学生3年生の生徒さまが質問を投げかけてくださいました。
「先生、鉄琴と木琴とピアノって同じなの?」
とても良い質問です。
レッスンの中で、回答をしました。
少し長いですが、最後までお読みいただけると嬉しいです😊
こちらは生徒さまにお渡しした資料です。
小学3年生に分かるよう資料作成を工夫しました。
鉄琴と木琴とピアノは同じ側面と異なる側面を持ち合わせています。
同じところ
鉄琴と木琴は音板がピアノと同じ並びになっています。
そうした理由から、鉄琴と木琴は鍵盤打楽器と呼ばれます。
大きく異なるところは、本体の材質・発音原理・音域といったところでしょうか。
違うところ
①本体の材質と発音原理
鉄琴の主たる材質は金属です。(正確にはアルミニウム合金です。) 鉄琴のキラキラ✨とした音色は材質によって生まれます。
一方、木琴の主たる材質は木です。木琴のやわらかく、深い音色は木によって生まれます。
楽器本体の魅力を引き立てるのは発音させるための道具。
鉄琴であれば硬いバチを使うことが多く、木琴であれば柔らかいマレットを用いることが多いです。
ピアノと大きく異なる点はそうした道具で「本体を直接叩く」という点です。
講師の宇澤は大学院を作曲で修了しましたが、それまでの過程で多くの楽曲を作曲しました。
楽曲の中では、木琴を硬いバチで演奏させたり、鉄琴をバイオリンの弓で演奏させたりもしました。叩くだけが奏法ではありませんが、主たる発音原理は「道具で叩く」です。
さて、ピアノ🎹🎶
ピアノは鍵盤を指で押すことで内部のハンマーが動き、そのハンマーが鋼鉄製の弦を叩くことで音が鳴ります。
ピアノは鉄琴や木琴よりも複雑な発音原理を持っている楽器です。
生徒さまには実際にピアノの内部を見ていただき、ハンマーの動きやハンマーが弦を鳴らす様子を見ていただきました。
「おーーーー!すごい!」と感動する生徒さまの目がキラキラとしており、講師は嬉しかったです😊💛
②音域
鉄琴は2オクターブ半、木琴は小さいものから5オクターブ、ピアノは7オクターブと1/4あります。生徒さまにはオクターブの概念と、音域が広ければ広いほど、様々な表現方法があるということ。色々な表現ができるから「ピアノはオーケストラに匹敵する」とお伝えしました。
初めて学習することを言葉だけで説明してはイメージがもてませんので、iPadで実際の楽器やマレットを表示させながらお話します。(著作権に触れますのでこの記事では写真を載せられません。ご了承ください。)
文部科学省も、あらかじめタブレット型端末などに取り込んでおいた資料や画像を液晶に写し出し学習をすると「思考力・判断力・表現力等」の育成に効果的と推奨しています。
鉄琴と木琴とピアノには歴史的な違いもありますが、沢山お話ししすぎても混乱してしまうので今回は以上のみをお話ししました。
こういったプチ学習をもとに学校の自由研究を行なっても良いと思います。楽器作りをしても面白いですね😊
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今回、生徒さまがピアノに類似する楽器に興味を持ち、「同じなの?違うの?」と投げかけてくれたことがとても嬉しかったです。
興味は学習の始まりです。
興味あることは調べたり、人に聞いたりする。そういう姿勢が音楽だけではなくて、学力そのものを向上させます。
今回は複数の楽器の違いについて答えましたが、音楽理論はもちろん、楽器学や音楽史など音楽にまつわる色々について回答できます。
私がこれまでに培った様々な見識を生徒さまに分け与えていきたいです。
ピアノ演奏だけではなく、色々な教養を身につけていただけたら嬉しいです♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
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