ピアノを教えていてよかったこと

宇澤音楽教室を開校する以前より、ピアノを教えています。

2009年ごろ、外部のお教室で指導をしていたとき、小学生の女の子がレッスンに通ってくださいました。

とても恥ずかしがり屋さんで、質問をしても大きな声でお返事できない。

ピアノ演奏も消極的で、いつも小さな音を奏でる子でした。

私はそんな彼女の繊細さを引き延ばし、同時に「恥ずかしさ」という壁を壊してあげたいと思いました。

レッスンのたびに明るく挨拶をし、レッスンとは別の会話を適宜挟み、色々なことを話しました。

次第に彼女は自分自身のことをよく話してくれるようになり、とても自然な形でピアノ演奏への積極性も向上しました。

すると、どんどん「新しい曲をやってみたい！」と言うようになりました。

意欲と積極性が増したことで、ピアノ演奏能力が向上しました。

ある時、彼女は一枚の色紙を持ってレッスンにやってきました。

この素敵なプレゼントを手にした時、とても驚いたのを今でも覚えています。

声が小さく、挨拶もできないくらい恥ずかしがり屋さんだった彼女が色々な色を使って、色々な記号を使って、

「これからも いろいろ ピアノこと おしえてください」

そう言ってくれた。

いつの間にか彼女は恥ずかしがり屋さんの女の子から、素敵な表現者に変わっていました。

私の仕事はピアノやエレクトーンを教えたり、作曲の技法を教えることです。

しかしもっと大事なことは、小手先のことではなくて、その人の潜在的な力を伸ばしてあげることだと思っています。

2011年にこの色紙をもらったとき、初めて「教える仕事って素敵だな〜」と実感できました。

そう感じさせてくれるのは、いつも生徒さんです。

学ばせていただいているのは、私かもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました☺️

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ピアノ、エレクトーン、作曲、ソルフェージュなど多岐に渡るコースがございます。

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